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成功へのレポート74

IT時代が訪れることにより大きく世の中が変わりました。経営に関わる仕事をしている者にとっては情報入手の変化です。 昔でいえば調べものをする時にある場所(図書館、情報センター等)まで出掛けて行ったものです。 また情報入手にお金をかけその都度関係書籍や特別な専門書を買っていましたし、個別の案件であれば調査したり、費用をかけて調査を外部機関に依頼していたものです。

今では、これから出会う企業の情報も事前にHPで見て行けますし、事前把握が簡単に可能になっています。 書籍・雑誌関係も大量に発行されていますから、何もかも環境が激変です。そうなると逆に情報の過大・氾濫状況となり、余程しっかりした眼力がないと情報氾濫に溺れてしまい何が正しいこと・何が事実なのか分からなくなるほどです。 事業関連情報も入手が簡単です、メルマガ一つとっても毎週・毎月情報が届きます。不必要なものも含め必要情報と同時に同列に流れ込みます情報管理・整理のことを考えると、では正しい・自分にとって必要な情報すら分からなくなっているのではないでしょうか。 もちろんこの時代を否定するものではなく、マイナス以上にプラスが大きいことは事実です。

情報管理で重要なことはいかに「情報を捨てるか」になります。仕事をする中(職場)でうまく仕事を運ぶ人たちはこの情報管理の達人です(もう一つは時間管理の達人)。 象徴的なのは机の上を見ると分かります。仕事の出来る人は整理整頓出来ている人です。一方バタバタ忙しそうなのですが(実はもっとも仕事効率の悪い人)机の上は煩雑です。 煩雑とは何かと言えば情報(書類)整理が下手な人なのです。丁度頭の中と机の上は同じです(前に書きました)、煩雑なのは机の上だけでなく、困ったことに頭の中なのです。 情報整理が出来ない人は書類を必要以上に抱え込む、いつか使用するとの怯えからなのか、いつまでも同じ書類を抱えてしまいます。

よく考えてみると分かるのですが、思い切って今ある書類捨ててみてください。一瞬大変なことだとなるのですが、時間が経過して状況に変化がないのが分かります。 パソコンデータ消してしまった経験皆さんにもあるでしょう、取り返しのつかないことをしてしまったのですが、支障ありますか。困ったと感じたほど実は何も困らないのです。

となると結論出ました。情報は思い切って捨てるべきです。私は昔書籍を捨てることが出来ませんでした(お金を使ったし、1冊に対する愛着がありますし)が、今では読み終わった書籍・雑誌ほとんど捨てます。 固定概念の話ではありませんが、抱えた情報に発想が縛られてしまうのです。自由な環境にあった方がベターです。

人間は潜在的にとんでもない能力を持っています。本当に大切な情報は記憶しています。あの書物のあのページあたりに書いてあったと記憶しています。 むしろ記憶に残っていないのであればその程度の内容と割り切るべきです。情報は「捨てましょう」捨てることで新たな情報が入ってきます、そしてその新たな情報に、より価値のあるものが多いのです。 情報を抱えること(博学)に楽しみを見出さないこと。



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