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成功へのレポート69

一方で商圏の崩壊がありました。ITは世界を商圏に変えました。競争マーケティングでは解決出来ない世界が現在構築されてきていますが、業態によっては商圏が残ります。 商圏を持った業態の(昔からあったのですが)マーケティングには2つあります。

@メーカーマーケティングとA小売業マーケティングです。

簡単に説明すると@は単品広域販売です、Aは多品種小商圏販売です。 皆さんのポジションがどこにあるかによってマーケティングが異なります、製造メーカーは@です。 今回のテーマ「地域密着」はAに一様置いてみます(実際@でも地域密着の要因は無視出来ませんが)。 となるとまだまだ商圏内マーケティングが活きているのでしょう。物販でもサービスでも定住している消費者に対する商売があります、むしろまだまだ多いのでしょう。 会社の方針や社是・社訓に地域社会に貢献する会社になる的な内容をよく見受けます。

小売業(的)マーケティングでは商圏内に基本的にはなります。会社の規模の違い(地域展開or全国展開)はありますが、 1人の消費者からすればその会社(店舗)が全国にいくつあるかは実感もありませんし、直接何の関係もありません。 今自分が目の前にしている店舗の商品がいいのか、接客が出来ているのかが問題であってどう展開しているかは関係ないのです。 つまり消費者1人から見た事業提案でしかないとなると、どこまで個別ニーズに対応しきれているかになります。 消費者がその地域に密着している以上企業サイドが密着出来ないことには商売は成立しません。

また販売側 からすると地域(一つの場所)に拘ることが事業成功への不可欠な要素になります。 理論的にも言えますが、大量生産大量販売が時代に逆行している以上本来地場で生産された商材を消費することがベストです。特に口に入るものはそうです。 標準化されたものを全国一律に展開出来る時代でもありません、地域性、地域密着で消費者対応はどんどん進んでいます。 その証拠に全国展開店舗が同様の商品構成を行っているかとなるとそうではありません。大型店舗、SM、HC・・然りです、 CVSすら地域性を重視した商品構成がされています。むしろ大手飲食関連が地元飲食に勝てないのは一律化の問題です。

人の採用についても地域密着・地元採用を行っている企業の方がうまくいっています。買う人も地元、働く人も地元本来の事業推進上・商売上ベターなのです (逆に考えれば密着に怖さもあります、マーケティングでは語れない世界があります)。 全国展開事業をされているところは実感されているのではないでしようか、地元に対して地元のニーズを汲み取り、 地元の人材以下資源を活用しながら密着したマーケティングでないと成功しないのです。 その意味からするとかつての商圏対応型のマーケティングは十分活用出来ますし、消費者の高齢化(ターゲット)を考慮すると消費構造が新たな展開に突入したのでしょう。


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