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成功へのレポート71

IT時代になり何が変わったかというとマーケティング手法が様変わりしたことです。従来取られてきた手法が雪崩れを打って使用できなくなりました。 もちろんどのようなものでも使い方次第ですからはっきりダメとは言わなくとも展開を変えてこないことにはムリがあります。

今も変わらずに使用出来そうな手法であり原理・原則的に正しいものを取り上げてみます。
マーケティングの原則で最初に挙げたいのが「競争をしない」との原則です。
マーケティング自身はある意味では競争戦略であるように感じられる方もいるでしょうが、質問です、何故競争するのですか? 私は競争を前提に考えることに疑問を持ちます。私自身誰かと競争していることを実感したことはありません。 高い場所から競争同士を見ていたと仮定すると、「あの2社は、あるいはあの3社は競争している」と映るかもしれませんが、本人達も錯覚し、競争していると勘違いしていると思えてならないのです。
実際2社は、あるいは3社は、本当に競争しているのですか?
受験勉強に友達たちは本当に競争しているのですか?
私はしていないと考えます。
1社が成功すれば1社は結果負ける。そのことは認めます。それが競争だと言うのであればそうでしょう。
しかしマーケティングの現場に立てば違うことが分かるはすです。

例えば店舗経営で事例を出してみます、競争をするとどうなるか。

  1. 店舗出店のため立地戦略が必要です。競争があればより高額な物件が必要です。
    保証金、家賃にひびきます。
  2. 競争上販促の打ち合いになります。つまり月間週間における頻度が増えることから費用が嵩みます。
  3. 競争が激しいと1店舗の規模・売上が大きくなります、大きいとキメの細かな接客体勢が必要になります。つまりここでも人件費の高騰に繋がるのです。
など、お互いに消耗戦をやっているだけになります。顧客にとってどこまでプラスになりますか。
顧客にとっては関係ないものも多くなります。逆に投資・経費アップから購入金額に反映し割高な買い物になりませんか。

「競争をしない」マーケティングの最大のテーマではどこに店舗があってもいいのです、便利な場所(駐車しやすい)であればいいし、顧客との密着度がしっかり出来ていれば大きな看板もいりません。
売上は一つに客数×客単価があり、競争しないと客数が多くありませんので接客要員も少なくていいです。人件費が必要以上にかかりません。 競争しないから販促費用もいりません、チラシも出しませんし、PRもしません。顧客にしか目を向けていませんから余計なマーケティングがないのです
これぞマーケティングの真髄です。戦わないこと、これば最大最高の戦略であり、事業の根幹なのです。

競争マーケティングは終焉し昔の手法になってしまいました。


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