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成功へのレポート81

マーケティングの変化は競争から顧客に移ったことが大きなものです。競争相手を前提に事業計画から戦略・戦術まで組み込んできた歴史があったようです。 事業を展開する上からも商圏内リサーチはもちろん対象の主たるものは競争相手分析でした。競争相手を調べることがあたかも我々の事業方向性を決定するかのごとく設計を立案していました。                                                      相手が売上いくらで、商品構成はどのようになっているか、人材はどうか、資金力はどうか、店舗・営業規模はどうか・・・すべての前提に競争先が置かれており、自社の事業はどのようになるか。 敵を知る、おのれを知る、そのように取り組んだものです。既存事業についても競争相手の出すチラシはどの会社もファイル化して保管し、自社と比較検討しています。 店舗であれば商品構成をリサーチし、単品レベルまで調べたものです。では自社の商品構成のどこを強化すべきか、アイテム別に対応をしたものです。 下図のように顧客と自社と競合先の三点の関係として考えてみると分かりやすくなります。

従来のマーケティングでは自社と競合先しかなかったのです。 その時代顧客は登場しなかった、競争戦略華やかな時代が ありました。ここ数年全く変わってしまったことに、顧客 が主体になったマーケティングがメインになったことです。  リサーチすべき対象が競争・競合先から顧客にスライドした大変化です。 高所からすればもちろん結果としては競争環境にあります、そのことは何ら変わらないのでしょうが、実は大事なことは自社と顧客の関係です。 顧客は購入者です、顧客の何らかの要望・ニーズに応えきれない企業(自社)があるために、結果競合先へ購買が移ったと捉えるべきではないでしょうか。 顧客に購入選択権がある以上自社対応に出来不出来次第で結果(売上)が出てしまう。となると時間の大半を我々はどこに向けないといけないか、「顧客研究(リサーチ)」という結論は明白です。

しかし我々はそのことを怠り、ひたすら別の対象(競合)の研究に没頭していたのです。 大量生産・大量販売の時代(バブル)は終わり、消費動向も睨み、顧客対応のマーケティングを行わないことには生き残れないのです。 その変化に気づいていないところ(商店街、旧来の専門店、旧来の営業方法等)が衰退したし、そのことは当たり前の結論であったと言えます。 競合先をリサーチする時間があるのであれば、時間を惜しんで顧客を研究すべきです。そこには最も感性で・実態社会で動く怖い?消費者(顧客)が居ます。 その方々を相手に事業をする以上徹底した研究が不可欠です。あなたは顧客の何を知っていますか、どのような方ですか、何を欲しがっていますか、どの商品に興味があり、購入動機が何ですか・・・ 考えていけば結局「顧客(個人・固有名詞)に対する関心」の持ち方の差ではないでしょうか。十分にそのことが理解できると長い道筋の到達先に「満足」があります。


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