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特別寄稿

先日、北京オリンピック出場の切符を手にするための重要な女子バレーボールの試合がありました。

身長が高いとは言えない日本チームが、それを補うために時間の壁に向かって切磋琢磨してきたということです。しかもそれは0、何秒という一瞬の世界です。なるほど…、背の高い相手のブロックを破るには、壁が完成する前に少しでも速く相手側コートに入れれば良い、ということなのでしょう。
頭では理解できても、実現させることは至難の業、針の穴を自分が通るくらい大変なチャレンジであったと思います。
たまたま友人にモントリオールオリンピックで金メダルをとった全日本バレーボールチームのキャプテン(女性)がおり、よく話しを聞いていたので、今回のチャレンジがどれだけ血のにじむような、身を削る訓練であったかと想像しました。

マナーを楽しむ

大きな舞台で花開くのは、あと半歩・あとコンマ何秒…という実に希少な前進のために注ぎ続けた「鍛練」であること、つまり彼女たちが成し遂げた神がかった技も、地道な毎日の積み重ねによる賜物でした。だからこそ私たちの胸が大きく揺さぶられたのだと思います。なぜなら地道な毎日…これは私たちの日常でもあるからです。
頭の理解は早くても筋肉が覚えるのは最も遅い、なかなか身につかないのは万人にあてはまる現実です。マナーも同じ、理解だけでは不十分、実行してこそマナーなのです。
心地良いコミュニケーションを実現するために、また自分自身がレベルアップするために、小さな成長視点を見逃さないこと、そして地道な努力がいかに大切であるかということ…。「一流」と「普通」の分かれ道は身近にあることをあらためて気付かされました。


一般的に、大きなプロジェクトにはやる気が起こりますが、小さいとなかなかモチベーションが上がりません。けれどもスペシャリストと呼ばれる人たちは小さなことを実に丁寧に行います。
大きな感動も小さな親切から生まれます。マナーには特別なスキルは必要ありません。私たちの思いやりを実行すればよいのです。実行しなければタイミングも加減もわかりません。

「思いと実行」、これがマナーレベルを上げるための究極の秘訣です。
Chisato Fujii

 
筆者 : 藤井千里/プロフィール
  • 全日本空輸(株)入社 キャビンアテンダントとして勤務
  • 航空会社受験予備校講師を経験
  • 2001年「和顔サービスCOMPANY」(現.株式会社和顔)を設立
  • SAMURAI塾2008年1月セミナー「第一印象10秒戦略」講師
  • 2008年2月 SAMURAIグループ 専任アドバイザー就任

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